ご挨拶

 昨年年初以来のコロナ禍で、人々の社会・経済活動は大きく制限されてきましたが、ここに来て、感染拡大の抑制に向けた様々な試みが実を結びつつあり、また、ワクチンの普及への期待もあり、徐々にではありますが、落ち着きを取り戻しつつあります。

 この中で、(一社)エネルギー・環境グローバルコンソーシアム(以下、GCFENという)はSNSの交流ツールを最大限に活かして活動して来ました。2020年年初から今までの主な業務は以下の通りです。

●中国原料炭資源と市場動向調査報告書

 中国は環境課題を解決するためにクリーンエネルギー、再生エネルギーの拡大に取組んでいるものの、2020年エネルギー総消費49.7億トン(標準炭ベース)のうち、石炭は57.7%を占めている。中国はCO2排出が世界全体の排出量の28%を占め、今や世界最大の排出国となった。
 中国は豊富な石炭資源を有するが、原料炭の埋蔵量は全体の2割弱で「希少資源」と定義している。国内の供給不足のためこれまで年間7,000万トン程度を輸入し、今までは、そのうち半分ぐらいが豪州の良質原料炭であった。
 しかし、中国と豪州との対立が激化するなか、今年5月まで豪州炭がほぼゼロとなり、モンゴル国の原料炭輸入が急増している。今年は第14次五か年計画の初年度であり、また世界的鉄鋼産業の生産復活基調も相まって中国は鉄鋼設備投資の拡大見通しがあり、原料炭、コークスの値上げ、またモンゴル炭が豪州の良質原料炭の代替する際の、コークス製造の配合技術、品質および環境の排出対策などの課題が迫ってくると考えられる。
 中国原料炭の資源、生産および輸入と価格に着眼して整理しており、日本の関係者に課題の理解、中国の輸入に起因する国際原料炭貿易の情報把握の参考になれれば幸いである。

●日中省エネルギー・環境総合フォーラムにおけるMOUの締結

 2020年12月20日に日本経済産業省、一般財団法人日中経済協会と中国国家発展改革委員会、商務部が主催する第14回日中省エネルギー・環境総合フォーラムにおいて、GCFENは中国山西省投資促進局と「戦略的協力に関する覚書」、国家電力投資集団・湖南核電有限公司と「水素エネルギー分野の協力を促進する覚書」、またGCFENの関連企業であるCMIは吉林省国際能源投資有限公司とは「新エネルギー利用を高め、水素エネルギー分野の協力拡大に関する覚書」を締結しました。これらのMOUに基づき、2021年に入り、日中の企業間協力をさらに深化させているところです。

●水素化社会の構築に向けた中国現状の報告書作成

 GCFENは、特にこの4、5年は、中国における水素化社会の構築に向けた中国政府・地方政府及び企業の取組を現地での交流等を通じて調査し、日中の企業・団体がビジネスベースで協力する機会を増やすべく支援してまいりました。その一環として、2020年6月から数回に分けてGCFENのホームページに水素報告書を掲載しました。

 水素報告書は、中国の最近の水素社会構築に向けた成長目覚ましい取組を、水素の製造から運搬・貯蔵、燃料電池等での利用に至るまでを詳細に紹介しており、中国市場への展開の参考としていただければ幸いです。

●山西省政府との協力

 2020年2月には、中国山西省政府の代行として、第16回国際水素・燃料電池展で山西省政府の展示ブースの設営と運営を担当しました。

 石炭中心のエネルギー・産業構造から水素エネルギー社会やバイオ医学、新材料、人工知能等の新しい産業クラスター主体へ転換を図ろうとしている山西省内の団体・企業の活動を紹介し、山西省政府の日本企業・団体との協力の意向を広く知っていただく機会となりました。今後具体的な協力案件の創成に向けて、山西省政府の活動を支援します。

 2020年10月には、オンラインでの「2020中国(太原)国際エネルギー産業博覧会」(以下、「山西博覧会」)が開催されました。山西博覧会は山西省政府、中央政府商務部、科学技術部、国家能源局が共催するエネルギーの国際的な展示会です。GCFENは山西省政府の要請を受けて、バーチャル展示ブース(日本館)への参加を各団体・企業にお願いしました。その結果、一般財団法人日中経済協会殿、埼玉県殿他、37の国内の有力団体・企業のご協力をいただきました。日本の水素、省エネ、環境、余熱利用、安全安心農業、再資源化、医療及び介護分野などでの中国へのビジネス拡大に寄与することを期待しております。

 山西省は日本とエネルギー分野や、製造業、農業、及び人材育成などにおいて数十年に亘って日本との友好な関係を保っておりますので、GCFENとしても友好関係をさらに深化すべく努力する所存です。

●複合材料WEB講座の実施

 GCFENでは国内技術者を対象とした「複合材料WEB講座」を開催しています。これまでCFRPの設計・製造の場で研究や開発・製造にかかわってきた講師陣が、基礎から応用までを全15回(約11時間)の講座を構成しました。新年度を迎え、新たに複合材料の設計・製造に関わる方々や、すでに開発・製造に携わっておられる方々にも、すぐに役立つ豊富な内容となっています。参加者はご自身で調整しながら2日間で全講座をご視聴いただけます。最後にLIVE配信での質疑応答の時間も設けます。予告編VTRをごらんいただき、ぜひご参加ください。

 次回は、2021年6月16日(水)~17日(木)を予定しております。ご興味のある方はメールでお問合せください。

 2021年は、これまで積み重ねた実績と経験を基に、さらなる具体的な協力案件形成に向けて利用しやすいプラットフォームを提供するよう努力してまいります。

 今後とも、ご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

以上

中国(太原)国際エネルギー産業博覧会(バーチャル)

複合材料WEB講座予告編

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