中国の水素農業‐長江デルタ初の水素農業モデル基地
2026年3月17日、長江デルタ地域で初の水素農業モデル基地・パイロットプロジェクトが開始された。これは現代農業における水素エネルギー技術の革新的な実践であり、同分野での応用探索が実質的な一歩を踏み出したことを示している。
本モデル基地は、中国浙江省の乍浦経済開発区(嘉興港区)に位置する。嘉興港区生態農業発展投資有限公司と浙江聯和水素エネルギー科技有限公司(以下「聯和水素公司」)が共同で建設した。聯和水素公司は中氢双迪無锡科技有限公司と産学研連携の協力契約を締結し、水素農業の技術開発と実用化を推進する。
本パイロットプロジェクトは、先進的な水素ナノ気泡装置を導入している。これは植物の生育促進や病害抵抗性の向上に寄与すると期待されている技術である。この基地では、長江デルタ地域の特産である果物や野菜に特化し、実証試験を実施している。具体的には、土壌に水素を供給し、植物の栄養吸収や光合成を助ける水素肥料、そして水素を含んだ水を植物に与えることで、根の活性化や収穫量の増加を目指す水素水灌漑が行われている。
対象の敷地面積は38畝(約2.5ヘクタール)で、現在は水素イチゴ、水素スイカ、水素メロンといった作物を主に栽培している。今後は試験範囲を拡大し、葉物野菜や熱帯果物での効果も探求する予定である。
この水素農業モデル基地の完成により、嘉興港区は水素の「製造・貯蔵・輸送」から「産業・交通・農業分野への応用」まで、一連の水素産業チェーンを確立した。このパイロットプロジェクトは、地域のグリーン農業の転換と高度化のモデルケースとなるだけでなく、全国的な水素エネルギー活用の重要な事例としても期待されている。
情報源:新浪財経網 GCFEN整理

