中国石油・天然ガスパイプラインの整備目標
2022年4月、中国国家エネルギー局が全国石油・天然ガスパイプラインの企画建設と維持作業に関する会議を開催した。
会議は石油・天然ガスが現代エネルギーシステムの重要な構成要素であり、石油・ガスパイプライン建設の加速はエネルギーの安全保障に必要な条件であり、CO₂排出のピークアウト及びカーボンニュートラル目標を実現するための一部であることが強調された。
ここ数年、中国は石油・ガスパイプラインの建設に関する政策と実施計画を連続的に発表し、インフラ整備の加速を促進している。2017年 の「中長期石油・ガスパイプラインネットワック計画」(以下「計画」)の中で2020年までに全国の石油・天然ガスパイプラインの長さは16.9万kmに達し、そのうち原油3.2万km、石油製品3.3万km、天然ガスパイプラインは10.4万kmである。
計画には2025年と2030年の石油・ガスパイプラインの発展目標も明確され、そのうち、2025年までの目標を以下の表で示す。
2025年までに中国の省・自治区・市の石油製品、天然ガスの主要パイプライン網はすべて繋がり、都市の石油製品パイプラインの接続規模は基本的に100万人以上の利用者に、都市の天然ガスパイプラインの接続規模は50万人以上の利用者になると示した。
中国2025年までの石油供給及びパイプラインの発展目標
また、2030年には、全国の石油・天然ガスパイプラインのインフラがほぼ完備し基本的なサービス能力はさらに向上し、天然ガスの利用は徐々に都市から農村地区までカバーされ、現代の石油・ガスパイプラインシステムを基本的に構築すると計画されている。
出典:中国発展改革委員会子化エネルギー局「中長期石油・天然ガスパイプライン企画」
情報源:北極星電力網、華夏能源網などによりGCFEN編集