大連の水素エネルギー産業構造が初期形成
中国発展網によると、このほど遼寧省初の燃料電池公共バスが大連金普新区で運行された。大連市は現段階で水素バス10台と専用路線2本だが、大連の水素エネルギー産業が初期形成したことを示している。
大連市発展改革委員会の関連責任者によると、大連市は水素発展に有利な条件があり、中国科学院大連化学物理研究所は中国で最初に水素精製と水素燃料電池研究を行った機関で、燃料電池に関連する国家基準作成に重要な役割を果たした。また大連の水素エネルギー産業に人材を提供している。
2020年、大連市政府は水素エネルギー産業の計画的な配置について事前に総合的に考案し、市長をリーダーに市の水素産業の発展を推進する水素エネルギー産業の戦略的方策を提出した。
また、中国の重要な石油化工製品生産地である大連には石油化工産業チェーンが完備されているため、豊富な工業副生水素源と再生可能エネルギー源がある。特に燃料電池スタックとコア部品、自動車製造及び商業モデルの応用など、初歩的に水素産業チェーンが構築されている。水素生産と貯蔵、輸送等の代表的な企業は以下となっている。
●新源動力股份有限公司 中国初の燃料電池株式会社で、燃料電池の一部のコア技術は国際的にも一流であるとの企業宣伝。
●洺源科技(大连)有限公司 燃料電池システムの設計及び検証、キャリブレーション等、特に中・大型トラックの設計と燃料電池の制御システムには独特な技術を備えている。
●一汽客車(大連)社、華晨汽車集団 水素自動車製造。
●中車大連機車車両有限公司、大連斉車軌道交通装備有限公司 鉄道関連の会社。
●大連船舶重工社集団有限公司、中遠船務工程集団有限公司 船舶製造会社。
大連ではすでに燃料電池大型トラック、中・大型バス等多くの車種を開発しており、今後も燃料電池船舶、鉄道車、ドローン、小型飛行機等さまざまな交通車両の開発能力を備えている。
情報源:中国発展網、GCFEN編集