中国山東省、2020年鉄スクラップを1,360万トン回収

   山東省商務庁、鉄スクラップ応用協会、再生資源協会が共同で作成した「山東省再生資源回収業発展報告書(2020〜2021年)」によると、2020年山東省の鉄スクラップ回収量は計1,360万トンで、前年同期比14.8%増加し、回収金額は計367億元(約6,259億円。1元=17円で換算)で、同31.8%増加した。

出典:北極星固廃網

図 山東省鉄スクラップ回収量推移(2016〜2020年)

   そのうち重点的大手鉄鋼メーカー所属の回収ネットワークによる回収量は約1,080万トンで前年比21.3%増加となり、鋳造、機械、化学工業及び再生資源会社は約280万トンで同5.1%減少した。

    回収した鉄スクラップのうち、山東省での利用は約950万トンで前年比5.7%増加し、江蘇省、河北省、河南省、遼寧省など域外への販売は約410万トンで同43.4%伸びた。

    2020年末現在、山東省には鉄スクラップ業者が約7560社ある。そのうち回収・利用量が最も多いのは日照鉄鋼控股集団有限公司(英語名:Rizhao Steel Holding Group Co., Ltd.)で、2020年は計579万トンだった。

    工業と情報化部は「鉄スクラップ加工業参入条件」、「鉄スクラップ加工業参入公告管理暫定弁法」を公表し、鉄スクラップ加工業参入基準を設定した。2020年末現在、工業と情報化部から適格の承認を得た業者は全国で478社、うち山東省は41社で、それらの1日あたりの平均処理量は300〜600トンである。

情報源:北極星固廃網より整理作成。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です