中国の燃料電池自動車の生産と販売(2021年8月を中心に)

   TrendBank勢銀の統計データによると、中国の燃料電池自動車(以下、「FCV」)の2021年8月の販売台数は77台で前年同期の108台より28.7%減少したが、燃料電池(以下、「FC」)システムの出力容量は前年同期の6.365MWより9.43%増の6.994MWとなっている(図1参照)。これは車用燃料電池の高出力化を示唆している。

図1 FCV販売台数とFCシステム出力容量の推移(2020年と2021年の8月)

  • FCVの導入都市

   FCVの購買・導入都市は2021年8月時点で22都市あり、最も多かったのは広東省広州市、第2位は四川省成都市、第3位は山東省臨沂市と浙江省金華市であった。  

図2  車種別FCV販売台数の推移

  • FCVの車種

   図2は車種別FCV販売台数を2020年8月と2021年8月で比較した。2020年の販売車種はバスのみだったが、2021年ではバスは全体の48%、大型トラックは37%、物流車は14%、乗用車(非バス)は1%であった。今年は車種が増え、大型トラックは大幅な伸びを見せた。

  • FCVの生産企業

   2021年8月時点でFCV出荷企業は10社あり、FCVの販売台数第1位は南京金龍客車製造有限公司、第2位は成都客車股份有限公司(全てバス)、第3位は上海万象汽車製造有限公司と江西博能上饒客車有限公司であった。

  • FCシステムの生産企業

   FCシステム出荷企業は2021年8月時点で10社あり、FCシステム供給量第1位は雄川氫能科技(広州)有限責任公司、第2位は東方電気(成都)氫燃料電池科技有限公司、第3位は洺源科技(大連)有限公司と海卓動力(青島)能源科技有限公司であった。

   また、上記関連企業のFCシステムの累計出力容量でも、雄川氫能科技(広州)有限責任公司は第1位、東方電気(成都)氫燃料電池科技有限公司は第2位、海卓動力(青島)能源科技有限公司は第3位となった。

情報源:TrendBank勢銀、騰訊網の情報によりGCFEN編集

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