CO2貯留20万トン/年のCCUSプロジェクト
このほど、中国石油天然気集団有限公司(China National Petroleum Corporation。以下、CNPC)傘下の海南福山油田CCUSプロジェクト第2期が海南省澄邁県で建設を開始した。サイトは下図のとおり。
海南省で登録された唯一の陸上石油ガス田企業である海南福山油田は、主に石油・ガス探鉱開発、新エネルギー開発及びCO2貯留などに取り組んでいる。2017年以来、合計1億5,000万元を投資して、石油・ガス層を対象にCCUSパイロットテストを実施し、CO2回収・有効活用・貯留のビジネスチェーン(事業連鎖)を構成した。現在、年間最大20万トンのCO2を貯留することが可能である。
澄邁県の地質構造では、福山地帯で豊富な石油・ガスの資源が賦存して、また地形で約20億トンのCO2貯留のキャパシティーがあると試算される。海南省のCO2排出量は年間約5,000万トンだが、その20%を回収するなら、200年分の貯留が可能となる。
海南福山油田は第14次5カ年計画(2021~2025年)に100万トンCCUSモデル基地を建設し、CO2を年間30万トン貯留して海南省のグリーン・低炭素開発を支援する計画である。
情報源:北極星電力網などによりGCFEN編集