山東省「氢進万家」モデル事業を実施

    2021年4月18日付けの大衆日報によると、4月16日山東省と中国科学技術部が「氢進万家科学技術モデル事業覚書」を締結した。「氢進万家」とは中国語の表現で、水素をより広く導入・普及するという意味である。これで、山東省は中国で初めて水素の大規模な普及と多分野利用モデル事業を実施することになった。

   「氢進万家」モデル事業は、山東省の済南市、青島市、濰坊市、淄博市の4市が共同で2021年~2025年の5年間実行する。


図  山東省の水素産業配置における主要都市

   事業は水素をパイプ輸送方式で各工業園区、住宅団地及び交通運輸、港、高速道路等へ供給する構想である。目標は済青高速道路に水素ステーションを設置(2件)、水素利用港の建設(濰坊と青島ふ頭の2件)、水素科学技術の普及基地建設(濰坊市、済南市、青島市の3件)、水素工業園区の建設(潍坊海浜地区、済南市莱蕪区、青島市李滄区、淄博市桓台県の4件)、水素利用住宅団地の建設(潍坊市2件、青島市、淄博市、濰坊市各1件の計5件)である。

 特定地域での水素総合モデル事業は中国「第十四次五カ年計画」の重点的研究開発の対象となる。

   山東省は中国で最も水素産業チェーンが整備されている地区の1つで、毎年3,000万トン以上の化石燃料由来の水素が産出されており、よく化工産業に利用されている。

   山東省の太陽光発電設備の容量は中国1位、風力発電の設備容量も4位であり、水素生産コストは再生エネルギーの利用によって低下することが期待されている。

 2020年末まで、山東省内に水素ステーションは11カ所あり、水素供給能力は6,700kg/日で、燃料電池公共バス500台に充填できる。水素ステーションのこの規模は全国で第2位になっている。また、水素関連の企業や研究機構は120社(ヵ所)、水素事業に携わっている企業は80社ある。

 山東省は2021年に40件あまりの水素事業を実施し、投資規模は300億元を超えるとしている。また、「第十四次五カ年計画」期間に、水素ステーションを100カ所建設し、燃料電池自動車10,000台を製造、水素産業による経済効果は1,000億元以上との見込みである。

情報源:大衆日報、海報新聞、GCFEN編集

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