寧夏宝豊能源 世界最大級の太陽光発電による水素プロジェクト稼働
寧夏宝豊能源集団股份有限公司(英語表記: Ningxia Baofeng Energy Group Co., Ltd.、以下「宝豊能源」)は清華大学気候変動と持続可能な開発研究院、中信証券股份有限公司と共同で4月20日、北京で「カーボンニュートラル3060フォーラム」を開いた。
このフォーラムにおいて、宝豊能源は「国家級太陽光発電による水電解水素製造総合モデルプロジェクト」を推進しており、2021年初め部分的に生産を開始したと発表した。
ここで言及された国家級プロジェクトとは、太陽光発電で水を電気分解して生成する水素と酸素をケミカル生産に直接に利用し、また、水素ステーションに提供して新エネルギー車に燃料として提供する。正さにクリーン水素で「カーボンニュートラル」の実現に寄与するものとなる。国は宝豊能源にCO₂排出取引への参加資格を付与した。2020年7月に、国家能源局に国家級の水素製造総合モデルプロジェクトとして認められた(国家発展改革弁公庁能源[2020]588号)。
このプロジェクトは、2019年に建設開始し、投資総額は14億元の予算である。対象は200MWの太陽光発電プラントと2万Nm3/hの水電解式水素発生装置等で、設計能力は水素1.6億m3/年、副生酸素0.8億m3/年で、また石炭消費量削減効果は25.4万トン/年、CO2排出削減は44.5万トン/年である。試算により、年間売上高は6億元、利益は1.1億元との見込みである。プロジェクトは2期に分かれて建設し、第1期は2020年4月に100MW太陽光発電プラントと水素供給能力1万Nm3/h の水電解式水素発生装置の建設を開始した。
宝豊能源は中国寧夏回族自治区で発足した民間会社で、主業務は石炭を原料に化成品の生産と販売をすることであり、カーボンニュートラルの実現向けた企業発展の構造転換と、製品のアップグレードを加速しており、CO2排出量を10年間で50%削減し、化石燃料代替の新エネルギーの開発や利用によって2040年に「カーボンニュートラル」を達成する中国初の生産企業となることを目指している。また、水素の製造・貯蔵・輸送・利用から水素ステーションの建設など水素産業チェーンの発展と展開させる企業計画を有するとのことである。
情報源:北極星電力網、捜狐網、GCFEN編集