6月、中国燃料電池自動車の生産と販売が急増

 2021年7月9日に中国自動車工業協会が発表したデータによると、2021年6月の燃料電池自動車の生産量が前年同期比4.3倍の444台、販売量は前年同期比2.3倍の272台で、新エネルギー車の中で生産と販売ともに最もはやく伸びている。

 表に示すように、1~6月の燃料電池車生産量は前年同期比43.6%増、販売量は5.7%増となった。ちなみに、2020年の年間生産量は1,199台、販売量は1,177台であった。

2021年上半期燃料電池自動車生産と販売状況

出典:中国自動車工業協会 、GCFENが整理

   香橙会研究院は、燃料電池自動車の6月のデータ変化を生産企業が出した情報に照らし以下のように分析している。

  • 山東省は6月、170台の土木建設用ダンプカー及び物流用車を導入した。物流車は青島-臨沂の都市間の主要道路に投入した。
  • 河北省は由雄安新区に大型燃料電池トラックを60台、東風汽車社の牽引車20台が納車済みである。
  • 大連市では公共バス20台を投入し、運転開始。

   中国政府が指定する予定の燃料電池自動車モデル都市はまだ発表されていないが、企業、また一部の地方政府は熱心に燃料電池車を導入している。広州市の燃料電池ダンプカー500台、冬季北京オリンピック用車両を投入する予定あり、2021年5月までの市場低迷を打破するかと予測されている。

情報源:香橙会研究院、中国自動車工業協会、GCFEN編集

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