水素燃料電池船「三峡氢舟1号」の設計案承認
中国国際水素網によると、このほど、中国船舶重工集団第712研究所(以下、「中船712所」という)が設計に携わった水素燃料電池船「三峡氢舟1号」の設計案は中国長江電力股份有限公司が主催した技術審査会で承認された。
「三峡氢舟1号」プロジェクトは武漢長江船舶設計院が開発し、中船712所が電力システムの設計・開発を担当している。同船は水素燃料を主燃料に、リン酸鉄リチウム電池を補助燃料とする。主に三峡庫区、三峡大壩と葛洲壩区間の交通、三峡庫区の視警戒、救援などに利用するとしている。庫区はダム建設に伴い水没した地域である。
同船は全長約49.90 m、型深さ3.2 m、計画満載喫水線約1.75 m、最高速度28 Km/hで、水素燃料電池の定格出力は500 kWである。
水素燃料電池船舶の研究分野には、現段階で中国の多くの研究機関が参入している。中には中国科学院大連化学物理研究所等などが一定の業績を収めたている。ヒマラヤ集団公司、桂林観光股份有限公司が広西新能源船舶電池技術研究センターと水素船舶協力事業を行っている。
情報源:国際水素網より、GCFEN編集