中国石化 上海青衛ガソリンスタンド併設型水素ステーション建設
2021年4月13日、中国石油化工集団有限公司(Sinopec、以下「中国石化」という)は「中国一の水素企業」を目指して、第14次五カ年計画期間中(2021~2025年)に水素ステーション1,000カ所を建設し、そのうち、上海市には30カ所以上の計画を発表した。
中国石化は上海市で3カ所目となる上海青衛ガソリンスタンド併設型水素ステーション(上海市青浦区)の建設を10月19日に完了した。これは35MPaと70MPaの燃料電池車を同時に充填できる上海初の水素ステーションでもある。
出典:鳳凰網
図1 中国石化の上海青衛ガソリンスタンド併設型水素ステーション
この水素ステーションには水素充填装置が2基設置されており、ともに35MPaと70MPaの燃料電池車の同時充填が可能である。水素供給能力は1,000kg/日で、1回5分程度で充填が満了でき航続可能距離は約600kmである。稼働後に上海市青浦区と虹橋臨空経済示範区の物流車、市街掃除専用車、水素バスなどの燃料電池車の需要を満たし、上海市の水素産業の発展をサポートする計画である。
中国石化は中国最大の水素製造企業で、水素生産能力は現時点で年間390万トンを超え、全国の水素生産量の約11%を占めている。中国石化燕山石化公司、中国石油化工股份有限公司広州分公司などの7子会社に高純度水素製造装置を建設している。
情報源:北極星電力網、鳳凰網によりGCFEN編集