北京冬季五輪会場に、北汽福田燃料電池バスの試験走行が開始
北京冬季オリンピックは、2022年2月4日(金)に開幕し、2月20日(日)に閉幕する予定、開催は北京市、共催都市は河北省張家口で北京、延慶、張家口という3ゾーンを設置する。
下図は北汽福田汽車股份有限公司(本社:北京市)が生産する欧輝BJ6116燃料電池バスであり、30台が北京2022年オリンピック・パラリンピック冬季競技大会(以下「北京冬季五輪」という)の延慶会場(北京市の中心から西北75kmに位置する)に30台を導入し、11月1日からでシャトルバス試験走行を開始した。
この燃料電池バスは乗車人数48人、設計時速100 km/h、最大航続距離は約450 kmで、低温や坂道にも対応できる。北京冬季五輪終了後には、周辺地域に継続利用という計画である。
燃料電池バスに搭載された水素氫騰FC 80型燃料電池システムは、国家電投集団氫能科技発展有限公司(本社:北京市。以下、「国家電投氫能」という)が開発・製造したもので、定格出力は80 kW、低温起動温度は—30℃で、中国北部都市での低温環境にも適応し、国産率が100%との報道である。
国家電投氫能は国家電力投資集団有限公司の子会社であり、親会社のエネルギー技術優位性を活用し、燃料電池を中心としたコア技術の開発と産業化に取り組んでいる。電極触媒、電解質膜、カーボンペーパー(GDL)、バイポーラプレート及びスタックなどの材料部品から製品まで一貫生産体制を構築し、燃料電池システム1,000セットを生産した。また、発電システムとしてバス、大型無人航空機と船舶などに搭載される燃料電池システムの実用化も実現した。
情報源:北極星電力網、北京延慶公式アカウントによりGCFEN編集