中国初の100万トン級CCUSプロジェクト建設完了
1月29日、中国石油化工集団有限公司が斉魯石化―勝利油田CCUS(二酸化炭素回収・有効利用・貯留)プロジェクトの建設完了を発表した。
中国初の100万トン級CCUS事業で、2021年7月に着工したこのプロジェクトは、CO2分離・回収と貯蔵・利用の2部で構成されている。中国石化斉魯石化公司(略称:斉魯石化。本社:山東省淄博市)が石炭ガス化による水素製造工程で発生したCO2を分離・回収し、それを勝利油田(中国石化所属。所在地:山東省東営市)に輸送して石油増進回収に利用する。CO2の回収量は年間100万トンである。
北極星電力網の統計によると、現時点で中国で稼働中と建設中のCCUSプロジェクトが合計40件あり、CO2を年間約400万トン回収している。そのうち、23件が連続・間欠稼働をしている。
23件の連続・間欠稼働中のCCUSプロジェクトの詳細状況を下表に示す。
表 連続・間欠稼働中のCCUSプロジェクト
単位:万トン/年
出典:北極星電力網
情報源:北極星電力網、中国電力網などによりGCFEN編集