通源石油 100万トン級CCUSプロジェクトを企画
1月17日、通源石油科技集団股份有限公司(本社:陝西省西安市)はCO2排出ピークアウトとカーボンニュートラルの実現に向けて、新疆ウイグル族自治区のクチャ市(中国語:庫車市)で100万トン級CCUS(二酸化炭素回収・利用・貯留)モデルプロジェクトを投資・建設すると発表した。
このCCUSプロジェクトは、クチャ市のCO2排出量の多い企業を対象にしてCO2を分離・回収して同市周辺の油田に輸送して原油の回収率を向上させる。建設完了後CO2回収量は年間100万トンで、中国最大規模のCCUSプロジェクトの1つとなる。
事業企画は、3期に分けて建設総投資額は10億元で、第1期分の20万トンは2億元、第2期分30万トンは3億元、第3期分50万トンは5億元との試算である。
クチャ市は天山山脈の南斜面にある炭鉱地帯の中央部に位置する。新疆地域における5つの大型石炭火力発電・石炭化学工業基地の1つで、石炭の確認埋蔵量は32億トンである。また、タリム石油・天然ガス開発の主要地域で、「西気東輸」(中国西部地域の天然ガスを東部地域に輸送するプロジェクト)の主力供給源である。天然ガスの確認埋蔵量は2兆m3以上、原油の確認埋蔵量は20億トン以上で、ともにタリム盆地の確認埋蔵量のの90%以上を占めている。
情報源:北極星電力新聞網、通源石油HPなどによりGCFEN編集