中国、「『14次五カ年』現代エネルギーシステム計画」を発表 非化石エネルギーの発展を強化
2022年3月22日、中国国家発展開発委員、国家エネルギー局が「『14次五カ年』現代エネルギーシステム計画」(以下「計画」)を発表した。2030年CO2排出量のピークアウト、2060年カーボンニュートラルの実現に向け、エネルギー分野において新たな変革が必要となった。
「計画」は、2035年までに中国の現代エネルギーシステムの基本的な構築、エネルギー安全保障能力の大幅に向上、グリーン生産と消費モデルの形成、非化石エネルギー消費を2030年には25%、その後もさらに大幅に向上、再生可能エネルギー発電の主体電源の移行、CO2ピークアウト後も引き続き安定的にCO2排出量を減少させるなどの内容を挙げた。
計画の中の非化石エネルギーに関連する内容を以下のように簡単に紹介する。
風力、太陽光発電
風力発電、太陽光発電の発展を加速させる。負荷センター及び周辺地域の分散型風力発電と太陽光発電の建設を加速し、低風速風力発電技術の応用を普及させる。
水力発電
生態系安全を優先する原則を堅持し、水力発電に適する地域で水力発電基地を建設し、金沙江上流、ヤロン川中流、黄河上流などの流域の水力発電プロジェクトの建設を推進する。
原子力発電
安全確保の前提の下で、沿海原子力発電プロジェクトの建設を追加して合理的配置を推進する。
新エネルギーの電力系統連系
電力システムにおいて新エネルギーの大規模化、比率の拡大を推進し、新しい発電送電技術の応用及び運営方式を促進し、電力システムを改革する。
系統に友好型新エネルギー発電所を建設し、配電網に新エネルギーと多元化負荷の受け入れ能力と柔軟性、風力と太陽光発電能力の予測レベルを高め、系統連系標準システムを完備する。
新エネルギー貯蔵
合理的な分散型新エネルギーの貯蔵システムの配置をサポートし、貯蔵技術の規模化応用を加速して自主的な新エネルギー貯蔵のコア技術を実現する。
エネルギーデジタル化の推進について
非化石エネルギー分野の技術装備の優位性を強固にし、風力発電、太陽光発電、バイオマスエネルギー、地熱エネルギー、海洋エネルギーなどの開発利用において、持続的に技術レベルと経済性を向上させ、三世代原子力発電技術の最適化研究を展開し、再生可能エネルギーの割合が高いシステムの技術イノベーションと応用を強化する。
情報源:網易、テンセントよりGCFEN編集