中国、再生可能エネルギー電力の消費責任により重点を置いた制度の実施状況

   中国は再生可能エネルギー消納責任により重点を置いた制度の運用と電力スポット市場の建設を同時に推進いている。消費責任により重点を置いた制度とは、中央政府は2021年から省・自治区を単位として電力の総消費量に対する再エネ消費の割合を決め、翌年に実績を評価するスキームである。

   2022年5月、中国国家エネルギー局は「2021年の再生可能エネルギー電力の消費責任により重点を置いた制度の実施状況に関する通知」(以下「通知」)を発表した。

   「通知」によると、2021年、中国の再生可能エネルギーの発電量は24,853億kWh、そのうち、水力発電は13,401億kWh、風力発電は6,556億kWh、太陽エネルギー発電は3,259億kWh、バイオマス発電は1,637億kWhである。

   2021年末までの中国の再生可能エネルギー発電の累計設備容量は10.6億kWで、電力設備の44.8%を占めている。そのうち、水力発電設備は3.91億kW、風力発電設備は3.28億kW、太陽光発電設備は3.06億kW、バイオマス発電設備は3,798万kWである。

   2021年、中国の再生エネルギー新規設備では、水力発電は2,349万kW、風力発電は4,757万kW、太陽エネルギー発電は5,488万kW、バイオマス発電は808万kWである。

   中央政府が決められた2021年の再生可能エネルギーの電力消費責任の目標である29.4%が達成し、2020年同期比0.6ポイント増加した。

   また、2021年の水力除き、再生可能エネルギー電力消費責任の目標値は12.9%であった。実績は13.7%で、2020年同期比2.3ポイント増加した。

   再生エネルギー電力総量の消費責任の目標を28の省(自治区、直轄市)が達成し、水力を対象外とする再生可能エネルギー電力の消費責任の目標を29の省(自治区、直轄市)が達成した。

       情報源:国家エネルギー局HP等よりGCFEN編集

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