中国 新エネルギー公共交通車両等の買い替え補助金に関する基準を公表

 2024年7月25日,中国国家発展委員会、財政部が「大規模な設備更新と消費財の買い替えへの支援強化に関する若干措置について」(以下「措置」)を発表し、新エネルギー自動車や、船舶等の買い替えについて一部の要点を抄訳する。

  • 都市公共交通バス及び新エネルギー公共交通バス(以下、新エネルギーバス)の動力電池への買い替えで補助金を引き上げる

 『措置』は、都市公共交通バスの電気化を推進し、新エネルギーバスと動力電池の買い替えへの支援を強化した。車齢が8年以上の新エネルギーバスと動力電池を買い替えの対象とし、1台につき平均6万元(約124万円、1元=約20.62円)を補助するとした。

  • 廃車による自動車の買い換え補助金を引き上げる

 個人消費者は自動車排ガスの第三段階国家基準)の適用時期以前のガソリン車あるいは、工業・情報化部の「車両購入税減免のための新エネルギー自動車車種目録」に掲載された新エネルギー自動車や排気ガス2,000cc以下のガソリン車を廃棄し、新エネルギー自動車を購入する場合は補助金を2万元まで引き上げる。排ガス2,000cc以下のガソリン乗用車を購入する場合は1万5,000元まで引き上げる。

  • 新エネルギー、クリーンエネルギー船舶への買い替えを推進する

 使用年数が10年以上の河川客船、15年以上の河川貨物船及び海洋客船、20年以上の海洋貨物船の廃棄によるガソリン動力の船舶または新エネルギー、クリーンエネルギー船舶を購入する場合は、船舶のタイプに応じて補助金を1,500~3,000元/トン支給する。新エネルギー、クリーンエネルギー船舶の新設は、船舶タイプに応じて1,000~2,000元/トンの補助金を支給する。運行中の老朽化船舶を早期に廃棄する場合のみ、補助金を平均1,000元/トン支給する。

情報源:騰訊新聞網、北極星電力網などGCFEN整理

1自動車排ガスの第三段階国家基準では、自動車排出ガス中の限界値は炭化水素が0.66%、一酸化炭素が2.1%、窒素酸化物が25%、微粒子が0.1%である。新車にはOBD(On Board Diagnostics(車載式故障診断装置))をインストールしなければならない。

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