中国 インテリジェント・コネクテッド・ビークルに関する国家標準を発表

 2024年9月、工業・情報化部はインテリジェント・コネクテッド・ビークル分野における三つの中国初の強制国家標準(GB)1を発表した。2026年1月1日より施行される。
 三つの強制国家標準は、GB 44495—2024「自動車完成車の情報安全に関する技術要求」、GB 44496—2024「自動車ソフトウェアのアップグレードに関する一般技術要求」、GB 44497—2024「インテリジェント・コネクテッド・ビークル自動運転データ記録システム」である。
 GB 44495—2024「完成車の情報安全に関する技術要求」では、車両メーカーが車両に関する開発、生産、市場への出荷までを含む全ライフサイクル情報安全管理システムを構築しなければならないと明確にし、システムの実施、サプライヤーの管理、リスク評価、緩和措置、テスト検証、安全監視などの要件を求めた。
 GB 44496—2024「自動車ソフトウェアのアップグレードに関する一般技術要求」では、各ソフトウェアのアップグレードについて管理システムを確保する要件、車両要件、車両型式の判定および自動車製品の使用マニュアルの要件を規定し、テスト方法を記述した。これらは技術革新のサポート、ユーザーの安全確保、監視管理等の政策実施にあたって基礎を築いた。
 上記2つのGBの施行は、新規型式で申請された車両は2026年1月1日より適用され、型式が認証済みの車両については2028年1月1日より適用される。
 GB 44497—2024「インテリジェント・コネクテッド・ビークル自動運転データ記録システム」では、インテリジェント・コネクテッド・ビーグル自動運転データ記録システムの技術要件とテスト方法を明確にし、記録したデータの完全性、真実性を保証し、データの完全性、真実性が損なわれた場合は、技術的手段により判別し記録を残すべきとされている。


情報源:央広網、北極星電力網などGCFEN整理


※1 強制国家標準とは、人身の健康や生命、財産の安全や国家安全などの需要を満たすことを目的とし、対象製品、サービスに対して強制的に適用される。準拠しなければ販売できず、一度認定されても改定後の規格を満たしていない場合は認定を取り消される程、最も強制力のあるものとなる。

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