「中国鉱産物資源報告書(2024)」公表

  10月中旬、中国の自然資源部は「中国鉱物資源報告書(2024)」(以下「報告書」)を発表した。以下は報告書の編訳である。
   報告書によると、石油・天然ガス鉱物及び非石油・天然ガスに対する地質探査の投資は3年連続のプラス成長となった。
   2023年に中国で新たに発見した鉱山は 124ヶ所で、2023年末までに、中国で173種類の鉱産物を発見した。そのうち、エネルギー鉱産物が13種類、金属鉱産物が59種類、非金属鉱産物が95種類、水性ガス鉱産物が6種類である。
   2023年、中国の石油・天然ガスの調査はタリム、ジュンガル、渤海湾などの大型の石油・ガス含有盆地の新地層、新タイプ、新エリアでブレイクスルーを達成し、非石油・ガス鉱産物調査では石炭や銅、金、リチウム、リンなどの鉱物エリアで、大きな進展を成し遂げた。
  また、報告書では、2023年に中国の基礎地質探査のレベルがさらに高まり、重要鉱産資源調査の評価活動に進展があった。全国地下水資源の年度評価と貯蔵変化量の調査結果が完成し、海域の基礎地質、鉱物資源及び海洋地質調査などの持続的な活動を推進した。
 同時に、採鉱業の固定資産投資は、主要な鉱物製品が安定的に供給される中で上昇し、3年連続でプラス成長となった。その中でもエネルギー生産量は過去最高を記録した。
 中国のエネルギー消費構造は持続的に最適化され、2013年から2023年にかけて、石炭消費が一次エネルギー消費総量に占める割合は67.4%から55.3%に低下し、クリーンエネルギーの割合は10.2%から17.9%に上昇した。
  また、中国は鉱山生態修復活動のメカニズムを整備し、中央政府の財政支援に力を入れ、鉱山生態修復調査のモニタリング評価システムの構築を強化し、鉱山生態修復の典型的な事例を発表する。グリーン探査装備の応用モデルも強化し、グリーン低炭素の先進的な適用技術への応用を加速させる。
  報告書では、中国は国家重点研究開発計画などの国家科学技術計画プロジェクトの実施を積極的に推進し、鉱床学等理論研究及び技術装備の研究開発に邁進し、新たに地質鉱物分野の国家基準10項目、業界基準59項目を発表、実施するとした。

 

情報源:光明日報網等の情報によりGCFEN整理

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