「中国水素エネルギー高速行動の提唱」発表

 2023年12月1日、「実証による水素の未来を先導する」を主題とし、高速道路を通じて地域を越えた水素エネルギーの総合的実証を実施し、中国の水素エネルギーと燃料電池自動車のさらなる発展を促進するため、中国燃料電池自動車大会を開きました。大会において「中国水素エネルギー高速行動の提唱」(以下「提唱」)が発表された。

 この提唱は、中国国務院国有資産管理委員会などの政府部門の方針によるもので、水素エネルギーの高速的発展を図るものである。京津冀、上海、広東、鄭州、河北の5モデル都市群、計41の都市をカバーする高速道路に水素ステーションのネットワーク構築を目指している。

 中国の燃料電池自動車産業は新たな発展段階に入っている。専門家は水素エネルギーステーションの整備高速化がさらに燃料電池自動車産業の大規模化を促進すると述べている。

 計画では、高速道路通行料の減免措置など利用する燃料電池商用車両と高速道路の水素ステーションへの支援措置が行われる。水素ステーションの建設や運営コストの最適化を図り、燃料電池自動車の運営コストをガソリン車相当に推進する。   

 国務院国有資産管理委員会責任者によると、この1年に中央所管の大手企業は上海、北京などと協力して燃料電池自動車数百台を納車し、それらは都市の物流、バス旅客輸送、大型貨物輸送などの分野で利用されている。

 国土面積の2%を占める北京・天津・河北地域では物流が活発化している。この地域の貨物需要量は全国の14%あり、中型・大型のディーゼル車が14万台も利用されている。地域を越えた高速道路の水素ステーション整備、また燃料電池貨物車の導入活性化は大気汚染問題軽減の重要なステップであり、二酸化炭素削減にも貢献できる。

 中国の水素産業チェーンのうち、現在700車種以上の燃料電池全車を生産できる企業が62社ある。水素ステーションの数も400以上となり、水素産業チェーン全体が良好な発展傾向となっている。

情報源:央広網、水素燃料電池自動車網、中国証券網等 GCFEN編集

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