2021年元日付、中国では新エネルギー自動車補助金新制度が開始
2020年12月31日、中国財政部、工業情報化部、科学技術部、発展改革委員会は共同で「新エネルギー自動車の普及利用に関する財政補助政策の改定通知」(以下、「通知」という)を発表した。この政策は2021年1月1日から正式に実施されることとなった。
通知では、新エネルギー自動車補助金は2021年から2020年の標準額から20%減となる。
- 走行能力300~400km自動車には1.3万元(約20.8万円)を補助し、2020年の標準額に比べて、3,200元(約5.1万円)減少する。
- 走行能力400km以上の自動車には1.8万元(約28.8万円)を補助し、2020年の標準額に比べて、4,500元(約7.2万円)減少する。
また、今回の補助対象は販売額で30万元/台(約480万円、1元=16円で換算)以下の電気自動車(Battery Electric Vehicle ,BEV)である。
ただし、公共交通分野の自動車は自動化を推進するため、公共バス、高速バス、タクシー、ごみ収集車、都市物流配送、郵政速達、民間エアポート及び党、政府組織の公務用車の場合、補助金は2020年の標準額から10%減少となる。
2020年の補助政策とは違い、今回は猶予期間がなく、発表後に直ちに1月1日から実施される。大手の自動車企業には影響が大きくないが、規模が小さくマーケットシェアが弱い新エネルギー自動車企業にとって衝撃的なこととは考えられるだろう。
ネット上の新制度に対する評価からみると、中国新エネルギー自動車市場の育成に有利な制度だとのことである。
情報源:電車汇、騰訊網などの情報よりGCFENが作成