大型燃料電池物流トラックモデル地区の建設
大衆日報によると、山東重工集団有限公司(以下「山東重工」と略す)と山東鉄雄冶金科技有限公司(以下「鉄雄冶金」と略す)は山東省鄒平市(省都済南市の西 80km に)で実施する燃料電池大型物流トラックモデル地区実証プロジェクトの提携について意見交換した。
モデル地区には水素の生産から貯蔵、運輸、水素ステーション、水素利用までの一体化した産業チェーンを構築する計画である。
鉄雄冶金のコークス炉ガスの水素生産 PNG(パイプ天然ガス)事業は鄒平市の重要プロジェクトで、水素年間生産が 2.3 万トン、5000 台の燃料電池車を支えられるとのことである。PSA(圧力変動吸着法)の利用は、中国では初のコークス炉ガスの燃料用水素製造技術であり、水素の純度は 99.99%とのことである。
鉄雄冶金は中融新大集団公司の子会社である。山東重工は国有独資企業であり、500 億元を投資して燃料電池事業を計画し、また燃料電池バス 2,000 台/年の生産計画もある。傘下には潍柴控股集団有限公司、工作機械大手の山東工程機械集団有限公司、トラックと部品製造の山東省汽車工業集団などの企業がある。
双方は今回の事業提携向けの意見交換を契機にしてさらに高い協力目標を目指しているようである。
情報源:大衆日報、GCFEN 中国水素報告書