中国国家電投社、水素燃料電池自動車2025年頃商業化

   央広網北京の2021年2月26日の記事によると、国家電力投資集団有限公司(以下、国家電投)は自動車に対応する燃料電池の普及台数が2021年末までに500台に達し、2025年前後には自動車用燃料電池の生産が拡大し、商業化段階に入ると見込んでいる。

   国家電投は2017年から水素分野に参入し、燃料電池自動車の開発と普及に力を入れ特に水素燃料電池設備の自社開発及び製造に取り組んでいる。中国中車股份有限公司(以下、中国中車社)と共同で開発した車体の長さ12m、続行距離600kmの燃料電池公共バスは2020年の年初に寧波市で製造した。

    2020年12月には、車体の長さ11mの燃料電池観光バス(同じく中国中車社との共同開発)が中華人民共和国工業情報化部の公告に入り認可された。2021年ボアオアジアフォーラム、また吉林省公共交通に10台ずつ、寧波市に公共バス20台に導入されることが決まった。

   国家電投の共産党組織委員会副書記の祖氏によると、国家電投は3年の研究開発を経て、中国国内で燃料電池産業チェーンのコア技術を持つ企業のなかの1社となったとのことである。

2020年9月27日に発表した燃料電池製品「氢騰」のコア技術と材料はすべて自社製を実現したもので、国内の業界をリードしている。開発したドローン用燃料電池と関連製品も実用化されている。

   国家電投は燃料電池システム製品40セットの売買契約、単体燃料電池400台の売買意向書を中国中車社や中国商用飛機有限責任公司などのクライアントと締結し、燃料電池自動車の商業化と普及段階入りを示している。

   国家電投は北京市と寧波市に年間生産能力と供給力1,000台の燃料電池パイロット生産システムを持っているが、今後、寧波市と武漢市に年間生産能力10,000台の生産システムを建設する予定である。

情報源:Hydrogen Energy POP GCFEN編修

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