中国、水素エネルギー都市開発のポテンシャルランキング

　このほど、中国人民大学は「水素エネルギー都市開発のポテンシャルランキング」研究報告を発表した。

　中国人民大学は国内285都市を対象に水素エネルギー都市開発のポテンシャルについて調査、研究した。トップ10の都市は上海市、蘇州市、深セン市、広州市、青島市、北京市、寧波市、南京市、武漢市、及び天津市である。

　発表によると、水素エネルギー都市開発のポテンシャルを有する都市には以下3つの特徴がある。

1）水素発展の地域は主に長江デルタ、山東半島、京津冀、広東港澳大湾区と長江中流の都市群に集中している。

2）水素発展モデルは優位均衡型、市場牽引型、政策推進型、需給アンバランス型など、異なる開発手法である。

3）水素の発展は各都市が異なる次元で独自の優位性を持ち、都市内部と都市群間調整を通じて優位性の相互補完を実現し、産業の共同発展を促進する。背景に低炭素発展とエネルギー転換がある中で、30の省と158の都市が「十四・五」計画の中で水素の発展を目指し、地方の水素産業の発展に57の都市が特別計画を策定発表し、水素産業が急速に軌道に乗り始めている。

　各省の計画目標を纏めてみると、2025年までに全国に水素ステーション1,002基の建設、水素燃料自動車54,800台の普及とのことである。

表　水素エネルギー都市開発のポテンシャルランキング