中国水素ステーションの建設は累計426基
香橙会研究院の水素データベースによると、2024年6月末現在、中国では水素ステーションを累計426基建設した。
中国の水素ステーションは2016年では6基しかなかったが、水素発展戦略の下で2021年に年間107基、2022年に96基の増加ペースであった(図1参照)。
出典:香橙会研究院
図1 中国の水素ステーション建設状況(2016~2024年6月)
中国はチベット自治区を除いた各省で水素ステーションを建設している。分布状況から見ると、広東省が最多で68基、20基以上を建設した省(市、自治区)は山東省、河北省、江蘇省、湖北省、浙江省、山西省、河南省の7省で、10~20基を建設したのは北京市、上海市、四川省、安徽省、遼寧省、内モンゴル自治区、重慶市で、その他は10基未満である。
水素充填能力について、初期の水素ステーションの充填能力は主に200kg/d~500kg/dであった。2024年6月のデータでは、水素ステーションの充填能力は3 t/d以上に向上した。426基の充填能力の内訳は1 t/d以下が計258基で、全体の60.56%を占め、1 t/d~2 t/dが139基、2 t/d~3 t/dが17基、3 t/d以上が12基である(図2参照)。
2021年からの充填能力は1~2 t/dを中心とし、2 t/dを上回る割合が年々増加している。全体的には1 t/d以上が増加する傾向である。
充填圧力については、充填能力2 t/d以上の水素ステーションの中で充填圧力が70 MPaであるのはわずか3基である。現段階では、充填圧力35 MPaを中心とし、70 MPaの建設が増加傾向にあるかどうかは明らかではない。
出典:香橙会研究院
図1 中国の水素ステーションの充填能力
香橙会研究会によると、中国のFCV車は主に公共バスと商用車であるため、水素ステーションの建設は水素充填能力が高く、規模が大きい傾向にあると見込まれている。
情報源:香橙会研究院網、北極星水素網などGCFEN整理